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単一の鎖で

 26個の輪っかが連結したこれまでで最長のポリカテナンが合成された[1]。現状だれも勝てんなである。これまで枝分かれしたポリカテナンでは、130の輪がインターロックされた分子が合成されていたが、これらの構造は独自の特性を有し柔軟な動きが分子レベルで観測される。ノーベル化学賞受賞者であるJ.-P. Sauvage先生が、1983年二つの輪でできた基本的なカテナンを世に出して以来、研究者らはより長いカテナン合成に魅せられてきた。ただし、ポリカテナン合成では、ある段階で輪をつくる必要があって、そのための両端が出会えるように、かなり希薄な反応条件が必要である。今回の成果は、亜鉛が配位できる部位が二カ所あってアルケンを持つC-型の分子を、こちらも亜鉛配位部位を持つ大環状化合物と結合させた。その結果、C-型の糸が大環状化合物を通り、様々な長さの大きなメタロスプラモレキュラーアセンブリが出来上がった。さらにこれらを薄めて、閉環メタセシスを行うとC型の部位は環を形成し、最後に亜鉛が除去された。輪っかについて、わかったでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 December 4, p. 7.

DOI:10.1126/science.aap7675

17.12.17

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