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カメハムシは

 必要な酵素を有し、これによって葉っぱを消化できる[1]。ただしカメハムシ自身は、植物の細胞壁にある頑丈な複合多糖質であるペクチンを分解する酵素をつくることができない。運がいいことに、ここにアシスタントがこれを担当する。すなわちカメハムシの胃腸の中の袋状の器の中にいるCandidatus Stammera capletaと名付けられたバクテリアで、これが必要な酵素であるポリガラクツロナーゼやある種のリアーゼを生産する。昆虫とバクテリアの共生関係は一般的であるものの、バクテリアは通常動物の細胞の中に暮らす。そこでバクテリアは通常の代謝機能に必要とされる多くの遺伝子を共有することができる。それに対して今回は、バクテリアがホストの細胞外にいるにも関わらず、ゲノムを持っている。なお今回発見されたバクテリアは、わずか27万個の塩基対を含む必要最小限のゲノムだけを有していて、この数は大腸菌の6%であり、ホストの細胞外に暮らす共生有機体では最も小さなゲノムである。ちなみにそれは細胞外でも妨害はしない。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 November 27, p. 9.

DOI:10.1016/j.cell.2017.10.029

17.12.14

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