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地球の大洋や大気で

 40億年前の頃と、より最近に起こった化学的な非平衡が、これまでとは異なる化学で、再考されて再構築された[1]。ただし最高かどうかは記されていないものの、これらの非平衡が存在する証拠としてメタンと二酸化炭素の存在が挙げられた。地球上でメタンと二酸化炭素が共存しているのは植物や微生物のような生命体による活発な活動によるものであり、その活動がなければこれら二つが大気に存在する可能性はかなり低い。同様に遠く離れた太陽系に地球外生物が存在するかどうかを探索するときの鍵もこの化学的な非平衡である。これまで酸素を拠り所に生命体探索が行われてきたが、生化学過程を経て酸素がつくられるのは複雑である。またたとえ酸素をつくる生命体がいたとしても、酸素の反応性は高く、惑星の大気中に一定量蓄積するにはかなりな時間もかかる。一方でメタンは生化学的には合成が容易である。幸いなことに来年打ち上げ予定のジェームズ・ウェッブ宇宙顕微鏡は、酸素よりも二酸化炭素やメタンの観測が、よりよくできる装置を備えている。宇宙に夢中である。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 January 29, p. 10.

DOI: 10.1126/sciadv.aao5747

18.2.20

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