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デジタル化された

 化学技術を使えば化学者でなくても必要な分子を合成できる、そんな概念が提唱されている[1]。この考えを実証するために3-Dプリンターでつくられた複数のコンパートメントをとりつけたポリプロピレン反応容器が設計されて筋弛緩薬であるバクロフェンが合成された。この特別な反応容器は、三種類の反応、液・液抽出、濃縮、ろ過をすることができて、白色固体としてバクロフェン塩酸塩を与える。全体の過程は、プラットフォームに独自のコードで表現されて、だれでも反応容器をプリントできて、反応を繰返すことができる。開発者のCroninは苦労人ながら、複雑な反応系でも高い再現性を確保したいと考えた。彼によれば「有機化学者は創造性豊かな個々人であるのになぜ同じ分子を何度も何度もつくる、とりこになるのか。違った時間の使い方もあるはずである」らしい。さらに彼は大スケール製造を目指さずに、小スケールのカスタムメイドな応用を目指しており、再現性ある化学合成、検証や品質制御をクラウドソースする人に提供したいとしている。デジタルから出たる技術である。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 January 22, p. 6.

DOI: 10.1126/science.aao3466

18.2.8

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