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貴金属は

 触媒やエレクトロニクスを含む多くの分野で利用されている一方で、溶解性を示す貴金属塩の作成には厳しい条件や基金も必要である。たとえば塩化物をつくる場合には、金属を濃硝酸と塩酸との混合物である王水と反応させる。それに対して今回より安全な方法が開発された[1]。混合した金属粉末、ペレット、あるいはワイヤをオキソンとして知られているカリウムパーオキシモノスルフェートと塩化カリウムや塩化アンモニウムなどと混ぜる。ついで混合物を1 cm幅のジルコニアボールの入ったジルコニア瓶に入れてそれに室温で90分間かなり激しい機械的な振動を与える。あ〜しんどうの後、金属ハロゲン化物がほぼ定量的に得られる。それらを水に溶かして再結晶し、たとえばK2PdCl4を単離する。さらに乾燥した混合物に配位子を入れてさらに30分かき回すと、様々なAuPd錯体も得られて、鈴木—宮浦カップリング反応に使われた。しかも廃Pd触媒を出発化合物としても利用できる。機械的振動、機構は現状奇怪なり。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 January 29, p. 8.

DOI: 10.1002/anie.201712602

18.2.17

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