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充電可能な

 リチウムイオンバッテリーは高い信頼性で広く用いられている。それでも可燃性の有機電解液を使ってイオンを循環させているために、重大な火災の可能性も否定できない。そこで研究者らは固体の電解質を探索してきた。中にはほとんど商業ベースになりそうな成果もあるものの、基本的な点、たとえば電解質の晶子の間のインターフェースである粒界の電流を制御するリチウムイオンの伝導性への影響についての解がでんどうであった。その中分子動力学シミュレーションが行われて、リチウムイオンが多晶子であるLi3OClの中の粒界をどの程度容易にホップするかが研究された[1]。研究者らは粒界がイオン伝導を向上させたり妨げたりするが効果を推測することはできないとしている。ただし結晶接触面ではイオン伝導性が10倍のオーダーで低下している。さらにこの結果を使い、伝導性に関する粒界の効果を、結晶サイズの関数として定量化し、微細構造を作り上げることが、様々な固体電解質材料の性能を最適化できることを提唱している。固体の最適化にお答いします、である。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 January 22, p. 8.

DOI: 10.1021/jacs.7b10593

18.2.10

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