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多色の

 イメージやテキストが数ヶ月保持される書換え可能な紙が報告された[1]。これまで報告されている技術では、無色の染料を含む含浸紙を使い、インクジェットプリンターで水をスプレーし、プレーを活性化する方式や、紫外線照射で絵が表れる方式だった。ただしこれらのシステムでは、多彩な色のイメージを出すのが難しく、印刷されたテキストは二、三日しかもたなかった。今回水をもとにしたインクと安価な材料を使ってこの課題が解決されて少なくとも6ヶ月の間、安定なまま金属配位子錯体が保持されている。配位子はターピリジン分子で三つの窒素原子を含み、鉄、亜鉛、コバルトのような金属に配位する。ターピリジンは、フルオレンとトリフェニルアミン基も有し光学特性がチューニングされる。ポリ(エチレングリコール)共重合体とターピリジン分子との薄膜が紙にコートされている。異なる金属イオンの水溶液を使って、フリーハンドで描くか、インクジェットプリンターを使って描くと、長い間持続する多彩な色の錯体ができて、紙に絵が浮き上がる。さらに亜鉛をベースにしたインクを使った、通常は見えないけれども紫外光照射下では見えるバーコードパターンもつくられた。ただし絵を消す時にはフッ化物イオンの溶液を使うために、実用化の過程での課題も含まれている。書換え可能紙の開発、活気がええかのう。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 January 15, p. 7.

DOI: 10.1038/s41467-017-02452-w

18.2.1

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