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共有結合性有機構造体(COF)をもとにした

 新しいフィルター膜が、薬物を含む廃水を浄化しうることが報告された[1]。医薬品はしばしば下水に流される。廃水処理プラントでは、水を環境中に戻す前にこれらを取り除く必要がある。もしこれらが環境中に広がると、耐性菌の拡大や、水性動物の成長を妨げる恐れもある。COFは、低分子有機素材が共有結合的に連結した結晶性の多孔性ネットワークである。COFの孔の大きさが調整できるため、水ろ過の候補になった。研究者らは、イミンをもとにしたCOF-LZU1に注目、その直径は1.8 nmであり、大抵の医薬品分子が1.8 nm以上であるため、それらをブロックできると考えた。COFを使ったフィルターをつくるために、多孔性セラミックアルミナチューブを担持体に採用、ついでこれを3-アミノプロピルトリエトキシシランと1,3,5-トリホルミルベンゼン(TFB)で官能基化した。これらの修飾によってTFBとパラフェニレンジアミンを縮合することでCOFを担持体の上で直接成長させることができる。仕上がったCOF層は400 nmの厚さだった。その性能を、異なる染料が含まれる水で試験された。サイズが2.36 X 1.74 nmのメチルブルーの99.2%はブロックできたが、1.13 X 0.42 nmのメチルオレンジは30%以下しかブロックできなかった。COFで興奮しましたか。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 April, 2, p. 7.

DOI: 10.1002/anie.201802276

18.4.20

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