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高い信頼性を有する

 鈴木・宮浦反応は炭素—炭素結合形成には必須の反応である。ハロゲン化アルキルとアルケニルホウ素を含む様々なタイプの有機ホウ素化合物とを連結できる。さらにアルケニル基はZEがあるけんで、後者のほうが熱力学的に好ましくないZ体よりも速くて単純に導かれる。その中今回、光レドックス触媒を使ってZアルケンを導く方法が注目された[1]E-スチレニル有機ホウ素化合物を出発化合物に用いてIr触媒と可視光で励起状態中間体を発生させて、それがどちらかのアルケン配座になる系が開発された。化合物内に意図的に導入したメチル基が歪みを働かせて、分子中のピナコールホウ素がZ体にフリップした。今のところ反応はスチリルホウ素に限定されているが、これはZアルケン有機ホウ素を発生させる第一歩であり、それは鈴木・宮浦クロスカップリングのうちの未探索な領域への入口である。引き続き系が最適化されていく。

[1] Chemical & Engineering New, 2018 March 5, p. 7.

DOI:10.1002/anie.201800286

18.4.3

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