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脳卒中

 しょっちゅう起こってはいけない。起きた場合には、脳への血液供給が突然失われるために、少しでも早期の緊急処置が必要である。ただしこの可能性が消えた後には医師ができることはほとんどなくなってしまう。損傷を受けたニューロンは、患者の認知能力や運動技能を損なわせる。それでもリハリビによって、シナプス可塑性と呼ばれる脳の回路を書き変える能力が働き得る。今回低分子であるエドネリピックマレイン酸塩を、運動と組合せて使うと、失われた運動技能の回復を促進できることが、ネズミや猿で報告された。研究を行ってきた会社では、その化合物についてアルツハイマー病の治療薬としてフェーズI/IIの試験を行なっていたが、それは安全であるものの有効性がなかった。それでも化合物がニューロンを保護できることから、脳卒中の後の損傷から回復できる可能性を試験することが決められた。実際、脳損傷を受けた2歳のオスネズミと5歳のマカクザルで、リハビリと化合物の服用の組合せが、器用に作用し、有効であることがわかった。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 April 9, p. 10.

DOI:10.1126/science.aao2300

18.4.26

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