« 食べ物に煙を | トップページ | 米国で生産される »

最も高い導電性を示す

 有機ラジカルポリマーが報告された[1]。共役ポリマーでは骨格全体にある非局在化できる結合を通して電荷が行き来するが、非共役ラジカルポリマーでは、ポリマー骨格からペンダントのように、ぶら下がる局在化したラジカル部位の間で電荷が動く。その結果、ラジカルポリマーは通常、共役系ポリマーほど導電性は高くない。それに対して今回のそれは共役系ポリマーに匹敵する導電性を示し、ディスプレイやバッテリーへの応用も見据えることができる系である。ポリ4-グリシシジロキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-オキシル(PTEO)は、柔軟なエーテル骨格とペンダントであるニトロキシドラジカルで特徴づけられる。フィルムにしたそれはそれほどの導電性を示さなかったが、80 °Cまで加熱し室温まで冷却したところ、ポリマー骨格が曲がり、ニトロキシド基が会合、材料全体で導電経路が形成された。この配列によってこれまでのラジカルポリマーの1000倍の導電性が付与されている。ペンダント型、ヘンダじゃなくて、ダントツだった。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 March 26, p. 10.

DOI: 10.1126/science.aao7287

18.4.18

|

« 食べ物に煙を | トップページ | 米国で生産される »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。