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ペンタゾレートアニオンは

 全てが窒素原子で構成されている五員環化合物で、爆発や推進力として応用が可能である。ただしこのアニオンは、水やアンモニウムのような分子やイオンで安定化させる必要があったが、それによってエネルギー密度が低下してしまう。今回中国と米国の国際共同研究者チームは、銀ペンタゾレート錯体を硝酸銀と水で安定化されたマグネシウム塩から調製できた[1]。ここでは安定化のための分子やイオンが不要であり、得られたAgN590 °Cまで安定であるが、衝撃や摩擦には非常に繊細で分解してAgN2を与える。ただしこの熱的にも光に対しても敏感な化合物の構造解析には至っていない。調製の後すぐにAgN3に変化し始める。そこで同定するためにさらに、AgN5をアンモニア水と処理して[Ag(NH3)2]+[Ag3(N5)4]-に変換した。この錯体も90 °Cまで安定で衝撃や摩擦には、中程度に繊細であった。そ〜っと何にもせんさい、でないといけない。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 April 16, p. 9.

DOI: 10.1038/s41467-018-03678-y

18.5.9

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