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再生可能エネルギーが

 温室効果ガスであるCO2をエチレンに変換できる効果的で安定な工業プロセスの開発が行われている。これによってポリエチレンの化学原料として石油に頼る必要もなくなり、CO2放出を工業的に削減することで、苦言もいただくこともなく、汚染の抑制と有用な生成物製造を同時に達成できる。そこで研究者らはこの概念を実現すべく、初期の系として、ガス分散電極で銅触媒を使い、ヒドロキシド水溶液中で気体状のCO2還元を行っていた[1]。ついでこの溶液の濃度を濃くしたところ、選択性が60から70%に向上した。また電極設計の際に、CO2還元条件でも安定なポリテトラフルオロエチレン担持層と、触媒を保護して電流を流すことができるカーボンナノ粒子、グラフェンとの間に銅触媒が組込まれた。その結果、連続稼働を、従来型と比べると15の因数で行うことができて、反応速度も向上、より低い電気化学電圧でも稼働し、エネルギー効率も格段によくなった。改善の余地はあるものの、向上した系で、工業化に一歩近づいた。

[1] Chemical & Engineering News 2018 May 21, p. 8.

DOI:10.1126/science.aas9100

18.6.9

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