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北グリーンランドの

 氷床コアから得られた423メートルの長さの氷床コアの詳細が、高分解能誘導結合プラズマ質量分析装置を使って調べられた[1]。紀元前1100年から西暦800年までのほとんど毎年の氷床の中に析出している鉛が、たんまりあるかあんまりないかである。鉛汚染は、銀の製造と関連し、当時の人たちの経済的な強さとも関わっている。その結果、鉛レベルはローマ帝国の最後の年あたりに急激に低下していて、これは偶然にも戦争の時期と合致している。その結果、鉛-銀の精錬の量が低下している。逆にローマ王が強かった時には鉛の量は4倍だった。この結論に対して、鉛は氷の裂けた部分から浸透していくことも可能であるために同意できないという研究者もいる。それでも今回の著者は、自分たちの結果と1990年代の論文の記載が同様であることから強気でもあり、さらに古代の社会での火山噴火のような気候と社会の関連にも注目したいと述べている。氷床からの成果で、いずれは表彰かな。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 May 28, p. 6.

DOI: 10.1073/pnas.1721818115

18.6.14

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