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多剤耐性菌の中で

 最も頑丈なのはバイオフィルムを作る。これらのフィルムはバクテリアを保護し、火傷や床擦れのような外傷にへばりつく。現在ある医薬品では、耐性菌に対抗することができないために、実証はされていないものの昔の治療法である精油に活路を見出すことが提唱されている。ただし脂っこい脂を水が基本のバクテリア環境に注入しなくてはならない。その中研究者らは、精油であるカルバクロールを組込んだ交差連結したポリ(オキサノルボルネンイミド)ナノコンポジットを開発した[1]。ちなみにカルバクロールは、オレガノから、俺がのうも抽出できる。このナノコンポジットを使えば、ネズミの細胞の表面に成長したバイオフィルムに、こっそりとオイルを注入できる。数時間後、オイルを満たしたナノコンポジットは、病院で見られる、多剤耐性菌を含む四種類の病原性のグラム陰性、グラム陽性菌を退治することができた。なおナノコンポジットは、バクテリアのエネミーラインに抗菌剤を運搬した後は、グルタチオンやエステラーゼ酵素のような生体分子で分解する。ナノコンポジット、ナノレベルでの梱包だった。

[1] Chemical & Engineering News 2018 May 21, p. 8.

DOI: 10.1021/jacs.8b03575

18.6.10

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