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ライノウイルスは

 通常の風邪を引き起こし、喘息、慢性閉塞性肺疾患や嚢胞性線維症の兆候を悪化させる。このウイルスに対する認証された処方は今はないが、構わないことはない。その中IMP-1088という低分子が開発された[1]。これはN-ミリストイル転写酵素と呼ばれる人の酵素を抑制し、ライノウイルスの再生産を妨げることができることがわかった。この研究の初期段階では、二つの抑制剤が特定されて、それらが人の酵素の異なる部位を攻撃していた。さらにフラグメントをもとにした医薬品設計を利用して、二つの抑制剤を組合せた構造設計が行われた結果、IMP-1088に辿り着いている。感染した人の細胞ではIMP-1088は、ミリストイル化、ウイルス複製、感染力を、細胞には影響せずに、ブロックできている。しかも化合物は、ライノウイルス株に対してナノモル抗ウイルス活性を示した。高活性を獲得するには、感染から数時間以内に細胞にIMP-1088を注入しなければいけない。この時間が動物や人に適応できるかどうかはわからないものの、人の酵素を標的にする医薬品に対する耐性をウイルスがつくることは難しいだろうと述べられている。細胞内ウイルスを留守にする作戦、ウィル・スミスさんにもお伝えを。

[1] Chemical & Engineering news, 2018 May 21, p. 8.

DOI: 10.1038/s41557-018-0039-2

18.6.6

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