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環境負荷を低減するために

 有機溶媒を水で置き換える系が開発されている。その中今回、植物から得られる生分解性の材料であるセルロースが新しい添加剤として展開できることが報告された[1]。化学者はすでに水の中で小さな区画をつくるための界面活性剤を開発していて、これで通常は水に不溶な有機化合物が反応に関わることができる。ただし界面活性剤は効果的だけど反応が完結するまでに数時間を要する。その中ある会社は2%の量のセルロース誘導体を存在させると、Buchwald-Hartwigアミノ化反応が、水中で5分以内に完了し対応する生成物を収率95%で与えることを報告した。従来の界面活性剤法では3時間、有機溶媒中では高温72時間を要する系である。特許には、添加剤はヒドロキシプロピルメチルセルロースであり、アミドのカップリング、C-H活性化や別の反応でも有効であると記載されている。セルロ—ス誘導体の役割は不明だけど、水素結合供与体、受容体として作用しうるために、反応速度にも影響するのではないかとのことである。セルロースが浪費することなく活用されている。

[1] Chemical & Engineering News, 20 June 25, p. 8.

WO 2017129796A1

18.7.17

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