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ビッグバンから

 379000年ほど過ぎた頃、電子と陽子で最初の水素原子ができるとともに、光子が宇宙に放たれた。この光子を今でもマイクロ波照射(AME)として見ることができる。天体化学者らは1990年代にこれをマッピングし、宇宙の起源を理解しようとしていた。これまで長い間AMEは、多環芳香族炭化水素(PAHs)由来であると考えられていた。それに対して今回それは、ナノスケールのダイヤモンドによる可能性が提唱された[1]。電荷を持った回転する粒子は、電磁波エネルギーを放出する。AMEの起源がPAHsであると考えられていた2016年、AMEPAHsとが同じところ由来ではないことがわかって、それまでの仮説が疑わしくなった。その中今回科学者らは、星の周りの塵を研究し、AMEが水素化ナノダイヤモンドなのだ、というサインを観察した。これらのテトラヘドラルのダイヤモンドは数百の炭素原子を含み、ナノメートルあるいはそれ以下である。この起源は確かではないものの、高圧での崩壊や超新星誕生で形成された可能性がある。研究者らはさらに、ナノダイヤモンドのスペクトルと隕石に含まれるナノダイヤモンドのそれを比べて、その由来を明らかにしようとしている。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 June 18, p. 7.

DOI: 10.1038/s41550-018-0495-z

18.7.9

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