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ネズミに

 アルコールを飲んでもらう。次に人工甘味料であるサッカリンを含む溶液を与えた。サッカーを始めることはないけど、多くのネズミはこれを選んだ。一方およそ15%のネズミはアルコールを飲み続けていた。このネズミの割合は、アルコールを飲む人の中での、依存症の割合とほぼ同様だった。ついでこのネズミたちのへんとう体の研究が行なわれた[1]。その結果、通常のネズミと比較して、そのネズミたちのGAT-3輸送体タンパク質の生産量はおよそ50%以下だった。へんとう体はアルコール依存症に関わる脳の領域で、GAT-3は、神経伝達物質であるγ-アミノブタン酸(GABA)を、放出された後にニューロンに戻し、神経細胞の間のスペースからそれを除去している。さらにアルコール依存になった人の脳も観察されて、へんとう体でのGAT-3の制御の低下が見られた。ここでGABAレベルを減少させるためにGAT-3を標的にすることがベストかどうかは確かではないものの研究者らは、非公開な会社を立ち上げて、GABAがガバッと放出されるのを抑制する分子の予備的なデータを集めている。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 June 25, p. 9.

DOI: 10.1126/science.aao1157

18.7.18

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