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麻酔薬ケタミンは

 けったいなアミンではない。通常の薬の効果がない鬱の患者さんに有効であるが、幻覚や中毒をもたらす。今回別の幻覚をもたらす化合物のニューロンへの、ケタミンと同様の効果が報告された[1]。それはニューロン間の連結成長を促す。ケタミンはシナプスを素早く成長させることは以前示されていて、さらにN,N-ジメチルトリプタミン(DMT)がネズミの抗うつ効果も明らかにされていた。その中今回、DMT2,5-ジメトキシ-4-ヨードアンフェタミン(DOT)LSDを含む幻覚をもたらす化合物もまたネズミやミバエの脳や動物からの培養したニューロンのシナプスの連結を増加させることが見出された。幻覚は、タンパク質であるmTORを含む、ケタミンと同様な、シグナル経路でシナプスの成長を促進している。なおケタミンの場合には、ニューロンのN-メチル-D-アスパラギン酸受容体をブロックすることで、mTOR経路を活性化しているのに対して、幻覚をもたらす化合物では、5-HT2A受容体を標的にしていることが提唱されている。抗うつに好都合な経路の探索は続く。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 June 18, p. 6.

DOI: 10.1021/acschemneuro.8b00134

18.7.8

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