« 指紋センサーが | トップページ | カメレオンの優れた能力 »

鈴木-宮浦反応を

 さらにより良い条件で達成しようとする試みが続いている。均一系触媒反応では、Pd触媒を生成物から分離する際に課題がある。固体担持の触媒では、融けて流れ出る可能性もある。また固体担持した不均一系Pdナノ粒子触媒は、反応の触媒効率が高くはない。それに対して今回別の方法として、単原子が出現し、これが触媒になることが提唱された[1]。これまでこの研究チームは10以上の反応を、固体に担持した原子が触媒することを報告している。研究者らは、金属を安定化する窒素原子を豊富に含む部位を持つ剥離した黒鉛窒化炭素にPd原子を固定した。触媒は鈴木反応を13時間フロー系で促進し、金属が洗い流されることもほとんどなかった。計算結果は、Pd触媒は、反応が進んでも、窒化炭素の同じ部位に止まり、それぞれの段階のエネルギーを最小化していることを示していた。研究者らは別の反応、別の金属も試験しつつ、触媒を販売する会社も立ち上げることも計画している。ベンチャーでアドベンチャーです。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 July 9, p. 6.

DOI:10.1038/s41565-018-0167-2

18.8.5

|

« 指紋センサーが | トップページ | カメレオンの優れた能力 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。