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母親が

 元気な赤ちゃんを出産しても、母体は危険な状態から脱しているわけではない。分娩後に大量の血液を失うことで、世界中で年間およそ70000人の方が命を失っている。その99%は開発途上国である。医師は医薬品であり子宮収縮ホルモンであるオキシトキシンを投与して出血を抑制することができるが、オキシトキシンは長時間熱に晒されると分解し、気候を定常的に制御できない病院や冷蔵での供給が難しい国では、信頼性がない。その中WHOは、オキシトキシン類縁体で熱的に安定なカルベトシンが課題解決に効果的であることを発表している[1]。カルベトシンは、都心でなくても、3年間30 °Cで安定であることが最近報告されて、熱に繊細なオキシトシンの保存は2-8 °Cが推奨されているのとは異なっていること、オキシトシンが持つ熱に敏感なジスルフィドや一級アミノ基がなく、広いpHの範囲で、他のタイプの分解過程も最小化されている。2013年から10の国々でおよそ30000人の女性で二重盲検による効果が検証されている。カルベトキシンとオキシトキシンは500 mLの血液損失を防ぐために優位性は見られないこと、どちらも副作用がほとんど起きないことから、両方が医薬品として推奨されているが、オキシトキシンは冷蔵による供給次第である。どちらにしても助産師さんらがこれらを手にすることが重要である。参照して下さい。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 July 9, p. 5.

DOI:10.1056/NEJMoa1805489

[2] DOI: 10.1002/psc.3082

18.8.1

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