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指紋センサーが

 ノックしてモバイルを解除することを可能にする。ただしその不透明さが、縁なしのスクリーンを持ったデバイスを開発する上で課題である。これを解決するために研究者らは、銀ナノ構造を使って、透明な指紋センサーをつくった[1]。これによってモバイルのどの部分でも、指紋を検出することができる。指紋を検出する一つの方法は、頂上部と谷の間の空隙によってできる電気容量の違いを感知する方法である。ただし従来の透明な電極材であるインジウムすず酸化物(ITO)は、抵抗値が高すぎて、これには利用することが難しい。それに対してここでは電子スピニング法を採用し、直径およそ350 nmを測定できる銀ナノファイバーでできたかなり透明なメッシュ(網)を形成させた。ついで超薄い銀ナノワイヤ(直径20 nm)を堆積させてメッシュ表面の抵抗を減少させた。これが決めてっしゅ、である。得られたセンサーは、高い透明度と低い抵抗が組み合わさり、ITOを基にしたセンサーと比較して様々な変化に対して17倍感度が高かった。さらに温度と圧力センサーを組込み、より安全に人の指紋を検出できるセンサーを製作している。センサーは、他人の指紋は知らないもん、と反応する。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 July, 9, p. 6.

DOI:10.1038/s41467-018-04906-1

18.8.4

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