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現在使われている強誘電体には

 チタン酸バリウム(BaTiO3もしくはBTO)やチタン酸鉛や別のペロブスカイト構造を持つセラミックスが含まれ、その組成は基本的にABX3である。ただし広く使われているこれらは製造コストも高く、鉛や他の毒性の重金属が利用されている。そこで金属を含まないペロブスカイトが買いということで、その開発が行われてきたが性能の低さが課題だった。その中今回、研究者らは金属を含まない23のペロブスカイトを作成した[1]。通常のペロブスカイトは、大小の金属カチオンで出来ていて、このイオンサイズの違いが、材料の電気的な振る舞いに重要である。他にもファンデルワールス力や分子間相互作用も考慮する必要がある。そこで金属フリーのペロプスカイトとしてA(NH4)X3Aは二価の有機カチオン、Xはハロゲンをデザインした。合成ののち、MDAB-CO-NH4I3と名付けられたそれはジアゾビシクロ基を含み特に有望であった。瞬間的に大きな分極を引き起こし1 cm2当たり22μクーロンの値を示しこれはBTO26に匹敵していた。さらに争点になる相転移温度448 Kまで安定であった。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 July 16, p. 5.

DOI: 10.1126/science.aas9330

18.8.10

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