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サソリの毒は

 相当な痛みを引き起こす。さらにそれは多くの新規な生理活性化合物を含んでいる。大抵はポリペプチドであるが、今回初めて、サソリの化合物カクテルからアルカロイドが同定された[1]。メキシコ産と明記されたサソリの毒を集めて、研究者らは分析を行った。その結果、C16H19N3O4の化学式を持つアルカロイドであった。またそれはヒスタミンとバニリン前駆体から収率73%で合成された。これまで同定されているサソリの毒成分1000くらいのほとんどがペプチドあるいはタンパク質であるために、今回のそれは珍しいタイプであるが、その役割は明らかではない。実験室にいるコオロギでアルカロイドを試したところ、認められる変化はなく、それは人に対しても無毒だった。また新しいアルカロイドは、血圧を下げる効果のある植物からの抽出物であるフェルロイルヒスタミンと化学的には類似であることから、さらに研究する価値もある。ここのヒスタミンは痛みんを伴わない。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 August 20, p. 12.

DOI: 10.1038/nbt.4222

18.9.16

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