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リチウムイオウバッテリーは

 リチウムイオンバッテリーと比較して重さ当り5倍のエネルギーを原理的には供給することができる。ただし実際には、電極と電解液の間の起きて欲しくない反応が進行し、電極が変化し、エネルギー貯蔵が減少、バッテリーの寿命も短くなってしまう。多くの研究者らは電極を改良することによって、この難局を乗り切ろうとしてきたがここでは、先の破壊的な反応とバッテリーの崩壊を抑えることができるカスタマイズした電解液が設計された[1]Li-Sバッテリーの化学ではリチウムポリスルフィドが悪者になる。これが電解液に溶けて、カソードとアノードの間を行き来し、電気化学的に活性なカソード材料が失われて、アノードも腐食する。そこで研究者らは、ポリスルフィドをほとんど溶かさない、ジグライムとリチウム塩を含む電解液を設計した。得られた電解液は、100回以上の安定的な充電を可能にした。またこの電解液は、アノードへのスムーズなリチウムの析出を促進し、リチウムデンドライトがでんようにも作用した。この電解液、でっかい液の容器で出荷される日が来るかも。

[1] Chemical & Engineering News 2018 August 13/20, p. 7.

DOI: 10.1038/s41560-018-0214-0

18. 9.13

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