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古代エジプトでは

 死体をミイラにして、あの世の未来ために準備していた。ただしこの儀式の起源は未だに謎である。その中研究者らは、有史以前の損傷を受けていないミイラから防腐処理のための化合物を取り出して分析を行った[1]BC3500-3700年頃であると推定されていて、防腐処理された最も古い体であり、ファラオがこの地域を統一して国民国家を樹立するよりはるか昔のことである。エジプトでミイラにするためには、まず死体から内臓を取り出し、塩の混合物で体を乾燥させて、植物の抽出物の香油やオイルさらには樹脂で浸した衣服で覆う必要がある。これまではその時代のミイラは砂漠の砂に埋めて保存されていたと考えられていたが、今回の分析は、ゴマ油、フェノール酸、ポリサッカリド、デヒドロアビエチン酸や他の針葉樹の樹脂から得られるジテルペンを含んでいることを示していた。これらはエジプト3000年の歴史で発見される成分とほぼ同等である。また針葉樹の樹脂を調達できる最も近い地域は、現在のイスラエルやパレスチナであり、BC3500年頃までには、それらの地域の交易が確立されていた可能性も示されている。ミイラに魅入られましたか。

[1] Chemical & Engineering News 2018 August 13/20, p. 6.

DOI: 10.1016/j.jas.2018.07.011

18.9.11

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