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数トンもある象は

 60-70年の寿命があり、ほとんどガンに罹患しない生き物である。これは寿命の長い動物では一般にガンのリスクが上がる状況とは違っている。象の謎うである。そのため研究者らは、象の秘密を明らかにして、人のガン治療のヒントも得たいとしてきた。その中今回象がガンに対して抵抗する方法の一つは、腫瘍の抑圧遺伝子を獲得していることであることがわかった[1]。白血病抑圧因子6(LIF6)と呼ばれるこれらの遺伝子の一つが、象のゲノムと他のかなり類似の種のそれを比較することで明らかにされた。培養した象の細胞の中のDNAが損傷すると、以前に同定されていた抑圧遺伝子であるTP53LIF6をオンにし、細胞のミトコンドリアの膜で、タンパク質に孔ができて、細胞死を引き起こす。すなわち象は、リスクが蓄積されるDNAダメージを修繕する代わりに、わずかな損傷が検出されるとただちに遺伝回路がガンになる徴候のある細胞を殺すために、ガンになるリスクが抑えされていると結論づけられた。抑圧遺伝子ってよくある遺伝子でしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 August 13/20, p. 10.

DOI: 10.1016/j.celrep.2018.07.042

18.9.14

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