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パーフルオロオクタン酸(PFOA)は

 米国の多くの場所で飲料水を汚染している。PFOAやパーフルオロメタンスルホン酸はかつて、テフロンのように使われていたが、pptレベルでの慢性暴露で人の健康を害する可能性がある。それらを除去するために、粒状の活性炭が利用されるが分子が吸着するとその効力を失う。それに対して今回、UV照射による励起で光触媒として化合物を分解できる半導体粒子が開発された[1]。研究者らは光触媒としてリン酸ビスマスの試験をしていた。触媒粒子をつくる反応のpHを変化させて性能向上を図っていたが、不覚にもビスマスオキシヒドロキシホスフェート(BOHP)が出来てしまった。ここですますつもりが、これが新しい触媒としてPFOAの分解に最も効果がある光触媒であることがわかった。紫外線照射下の研究室でのテストではBOHPは一時間以内に130μM溶液のPFOA全てを分解していた。従来のもののおよそ15倍の速さである。5回の繰り返し使用でも性能は落ちず、再利用可能である。実際の系を模倣したより希薄な溶液でも作用し、PFOAをフッ化物イオンとCO2のような化合物に変換させていた。PFOA分解のパフォーマンスがいいBOHPOHPでも示してみたい。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 September 10, p. 7.

DOI: 10.1021/acs. estlett.8b00395

18.10.2

 

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