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アルケニル基を

 末端に持ち、三つのビピリジル基を真ん中に持つ、長い分子部品六つから分子ヒモがつくられた[1]。これらの配位子は、六つの鉄イオンに対してビピリジル窒素原子が配位してヘリカルツイストの形をした錯体を形成する。通常のRu錯体触媒が作用する閉環メタセシス反応でアルケンを連結し、鉄を取り除くとヒモ状のループが放出される。ここでひもじい思いはしなくていい。これによってヒモと三つのツイストしたインターロックした環を含むカテナンの1:1混合物が得られる。この方法で配位子を連結することは、分子ヒモをつくる確立された方法になってきている。研究者らは同じ戦略を使って、六つの交差点がある分子の縦結びも合成している[2]。ヒモはキラルであるために、経験と分子モデリングに基づく注意深い配位子設計が重要である。これらの分子をつくることは、ヒモ合成への挑戦ではあるものの、応用へも展開したいとしている。例えばある種の分子ヒモは、中心のキャビティがハロゲン化イオンに、カインドにバインドするためにある種の反応を触媒することができる。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 September 17, p. 8.

DOI: 10.1038/ s41557-018-0124-6

[2] DOI: 10.1002/anie.201807135

18.10.12

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