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低温蒸留と比べて

 透過性の膜は、工業ガスを分離するコストを削減することが可能である。ZIFsとして知られているゼオライトタイプの化合物である多くの金属有機構造体は、遷移金属がイミダゾレートリンカーで連結しており、ガス分離に有望であることが示されている。ただし溶液を使ったそれらの合成法は、スケールアップの際の再現性に課題がある。その中研究者らは、原子層成長法(ALD)をもとにした、単純な気相ZIP調製法が、上手く起きそうであると考えた[1]。これによって得たZIF膜は、プロパンとプロピレンを効果的に分離した。まず二つのタイプのアルミナをサンドイッチすることによって基盤がつくられた。それは、ガスは透過するが分離はできない。次いでALDによってアルミナ上に酸化亜鉛を沈殿させて2-5 nmの穴を空けて不浸透性にした。最後に膜を2-メチルイミダゾールで処理し、酸化亜鉛を部分的に結晶化したZIFに変換した。これによってプロピレン選択的な透過性の膜が得られた。幕開けである。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 September 10, p. 8.

DOI: 10.1126/science.aat4123

18.10.6

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