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頭皮からの脱毛の

 治療薬に匂いがあるとしたら、それは白檀(sandalwood)のようであるかもしれない。研究者らは、白檀の香り分子に応答して活性化される毛包にある受容体を発見した[1]。嗅覚器官の受容体は、香り分子を捕まえて、結果として匂いの感覚が生み出される。鼻で最初に同定されたそれらは身体の他の部分でも見つかった。予備的実験では、嗅覚受容体であるOR2AT4が研究されていた。それは皮膚細胞の増殖と共に増加する一方で、爆弾とは縁のない、白檀の香り成分であるサンダロール[2]がバインドすると、創傷治療を観測した。創傷治療と髪の毛の成長は繋がっていることから、毛包でOR2AT4を探索することが始められた。その結果、髪の毛が成長するときは、OR2AT4の発現も増加し、毛包が成長するのも長続きした。そこでサンダロールの効果の臨床試験を行うために脱毛異常のボランティアの方の協力を得て、来年初めには結果が出ることが期待されている。サンダロール、サンタクロースにもお願いしたい。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 September 24, p. 13.

DOI: 10.1038/ s41467-018-05973-0

[2] 3-Methyl-5-(2,2,3-trimethylcyclopent-3-en-1-yl)pentan-2-ol

18.10.16

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