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グラフェンや二硫化モリブデンのような

 二次元材料は、太陽光発電からセンサーまで幅広い応用で試験が行われている。ただしそれらは繊細で壊れやすい。それに対して、2-D特性を持つ材料の原子層を、有機基を使ってはさみ込み、より堅牢な3-D材料にして、さらにその光電子特性を調整することを、研究者らは行ってきた。今年の始め、そのような材料として、ベンゼンセレノール銀塩が半導体で、紫外光照射下、深い青い発光を示すことがわかった。結晶は空気、水に対して安定で、蛍光共鳴エネルギー移動顕微鏡のような応用に資する。さらにその材料は、ロード・オブ・ザリングに登場する銀色の架空の貴金属であるミスリルにちなんで、ミスレンと呼ばれるようになった。ただしミスレンの合成、ミスれんことはもとより、細心の注意も必要で副生成物も生じる。そこで研究者らは、瓶に銀でコートしたガラススライドを、ジフェニルジセレニドのバイアルと共に置いた。瓶に蓋をし、80 °Cで8日間放置したところ、銀が徐々に、高い純度の金のミスレンのコーティングを成長させ、数百ナノメートルの厚さになった。ここで大きな疑問:ミスレンは邪悪な怪物からの保護を可能にするかである。この点未だ、真剣に、試験されず、である。

[1] Chemical & Engineering News 2018 October 15, p. 7.

DOI: 10.1021/jacs.8b08878

18.11.5

 

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