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水素結合は

 水の沸点、融点や他の特性を特徴づけている。一方で数十年に渡って、水の三原子類縁体である硫化水素の二量体に水素が含まれるかどうかが議論になっていた。今回インドにある研究所の研究者らは、硫化水素二量体を保持するために水素結合が作用している証拠を報告した[1]。水に四つの水素結合があるのは氷のテトラヘドラル構造より明らかである。一方で固体の硫化水素についての答えは、硫化水素分子が12個の別のそれらに囲まれていることから、水素結合がないように思われる。一方でマイクロ波分光学を使い、およそ60 °C以下の二量体の回転エネルギー障壁が検出された。これが水素結合の存在を示している。コンピューター化学でも同様の結論だった。高温では、それらの結合は開裂と再形成が速すぎて、スペクトル的な観測ができない。HSの距離はファンデルワールス半径の和よりも小さいこと、S-H-Sの結合角はほぼ180 °であることも水素結合を支持していた。推測していた水素結合が実際だった。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 October 15, p. 10.

DOI:10.1002/anie.201808162

18.11.6

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