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肉眼では

 ゲルは、通常のヒドロゲルのようだった。でも電子顕微鏡で見たところ、通常のメッシュの様な形とは違って、ゲルは長くて厚い繊維の束のようで、繊維に組み込まれた超構造だった。これは研究者らが、ある部分にはDNAを連結させたペプチドナノファイバーを使ってつくったものである[1]。異なるDNAを取り付けると自己集合は可逆で制御できる。集合の機構を明らかにするために、モノマーレベルでのシミュレーションが行われた。その結果、強い相互作用ができる分子は、DNAがなくても同様の超構造をとる兆候が予測された。ついで静電相互作用で繋がったペプチドが設計されて、それが同様の可逆な超構造をつくることも明らかになった。そこで研究者らは、ヒドロゲルを人工細胞外マトリックスとして使い、脳細胞を培養した。固い超構造が形成されると、細胞は、健康な状態から、損傷や神経疾患の間に起こる状態に変化した。硬い束がなくなると細胞は元の状態に戻った。すなわち超構造が細胞内変化を起こすことも示された。ヒドロゲルを仕上げる、結果にたまげる でした。

[1] Chemical & Engineering News, 2018 October 8, p. 7.

DOI: 10.1126/science.aat6141

18.11.2

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