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有機シロキサンは

 潤滑油やコーティング剤など、多くの生活に関わる製品に使われている。化学者はそれを有機合成の保護基として使う。現在Si-O結合を形成させる方法は、クロロシランからスタートするが、多くのエネルギーを必要として酸性の廃棄物も生じる。さらに高分子に含まれるSi-O結合を切断する方法はない。その中ACSの学会では、海洋の海綿を使って、持続可能性に関する課題も解決できる方法が紹介された。これらの単純な生き物は、他の生き物が持つカルシウムの代わりにシリカをもとにした骨格を構築している。彼らは、シリカテインという酵素を使って、水から採取したシリケートをシリカに変換している。以前の研究ではこれらの酵素はある種の有機シロキサンのSi-O結合を加水分解しうることを示していた。今回研究者らは、ある種の海綿からシリカテインを取り出し、それが多くの種類の有機シロキサンを加水分解すること、またクロロシランを使わずに、それらを形成できることを示した[1]。さらに酵素は、比較的高い温度で、有機溶媒中で働き、収率が80から90%で、シリカがしっかりできる。現在反応機構の解明と、タンパク質の改変で、溶媒中での溶解度や活性の向上が進められている。海綿が紙面をにぎわした。

[1] Chemical & Engineering News, 2019 September 2, p. 14.

19.9.29

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