« デジタル | トップページ | 天然物合成の際には »

医薬品開発では

 鏡像異性体の分離は通常、特殊なキラル固定層をもつHPLCを利用する。これらのカラムは大抵、極性あるいは非極性のいずれかの溶媒混合物でしか、もたない。そのため化学者は、最適な溶媒系を見つけるために、カラム交換が必要になる。このカラムに絡む話として研究者らは、再利用可能なスケールアップしうるMOFを使い、極性、非極性いずれの溶媒でもキラル分離できることを明らかにした[1]。研究者らは水に安定な、修飾したL-ヒスチジン分子が銅原子に連結したMOFを合成した。ついで別の研究者らと共同で、このMOFを詰め込んだHPLCカラムを調製し、それが痛みを除去できる医薬品であるイブプロフェンを分離できることを示した。さらに鏡像異性体の片方が、出生異常をもたらすために、悪名高い薬剤であるサリドマイドの分離にも成功した。さらに鏡像体分離の標準として知られているラセミ体混合物の分離が、市販のカラムと同様に達成できることも示した。またMOFを詰めたカラムでは、最適溶媒の特定は、カラムを洗い流すだけで実行することができた。溶媒比に勾配をつけることもできそうです。購買したいですか。

[1] Chemical & Engineering News, 2019 September 23, p. 9.

DOI: 10.1021/jacs.9b06500

19.10.17

|

« デジタル | トップページ | 天然物合成の際には »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。