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過酸化水素の

 電気化学的な合成法が開発された。それはエネルギーが少なくて、必要な場所で過酸化水素水を製造できて、厄介な安定化剤が不必要である[1]。これまで一般的にH2O2はアントラキノンを含む多段階で合成されており、多くの廃棄物が発生していた。電気化学的合成も知られてはいたが、液体の電解質を使うために、電極で発生した生成物の分離の必要があった。それに対してここでは市販のミクロポアを持つ固体材料が使われて、重量比20%までの濃度で製造できている。高圧の水素と酸素を混合する危険を最小化するために、それらを別の反応器で反応させ、酸化イリジウム触媒がH2からH+を、酸化炭素触媒が酸素からHO2-を発生させている。これらの中間体が、電極に届く前に、イオン交換膜を通過し、お互いが反応しH2O2に至る。この方法は病院などH2O2を必要とする場所でも適用できることからH2O2の移動の必要もない。もし太陽光パネルと水素の代わりに水を使うことができれば、化石燃料が全く必要ない系になり得て、化石燃料のために稼ぎも必要なくなる。

[1] Chemical & Engineering News, 2019 October 14, p. 8.

DOI: 10.1126/science.aay1844

19.11.6

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