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気候変動によって

 干ばつの頻度が上昇し、その期間も長くなっている。農家の方が頑張ってもその脅威は消えない。その中研究者らは、植物ホルモンであるアブシジン酸(ABA)を真似た化合物を同定した。これを植物に蒔くと、植物が水を保持する一助になることがわかった[1]。ただしその化合物であるクイナバクチンは、いくつかの鍵となる穀物、例えば小麦やトマトでは有効ではなかった。研究者らは構造研究を行い、ABAそのものは二箇所で受容体にバインドする一方で、クイナバクチンがバインドできる部位は一箇所しかないんど、であることを解明した。これをもとに二箇所バインドを可能にする新たな化合物であるオパバクチンが開発された。得られた化合物を実験室でトマトや小麦で試験をしたところ、以前のものに比較すると、高い有効性を示し、持続する効果も高かった。この新たな化合物オパバクチンは、農地の干ばつ対応に有効であることも明らかにされるはずである。オパバクチン、オバマ前大統領もご存知でしょうか。きちんとお伝えするように。

[1] Chemical & Engineering News 2019 October 28, p. 9.

DOI: 10.1126/science.aaw8848

19.11.22

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