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ジカウイルスに

 ネズミが感染すると、脳欠損を引き起こすのは時間の問題である。それに対して今回新しく生まれたネズミに、ドコサヘキサエン酸(DHA)を与えると、この損傷のいくつかは遅くなることが報告された[1]。南アメリカや中央アメリカでの最近のジカ大流行は、新生児で目立っている。すなわち脳の成長不良による小頭症である。その中研究者らはネズミで、ジカのタンパク質Eが、内皮細胞のトランスポートタンパク質であるMfsd2aと相互作用し、タンパク質の破壊を促進することを発見した。Mfsd2aは、DHAを脳の内皮細胞に循環させる手助けもしていて、タンパク質を不活性化する変異が起こると小頭症を引き起こす。DHAは必須脂肪酸で、Mfsd2aのない細胞は、この分子を取り込むことができない。ネズミが生まれてすぐにジカに感染した後に、これらのネズミにDHAを処方すると、より大きくて重い脳になることもわかった。DHAはすでに、妊婦さんへの栄養補助食品として推薦されていて、ジカ感染のエリアでもそれを摂取することが提唱されている。DHAのジカ感染予防への効果、実感できますように。

[1] Chemical & Engineering News, 2019 October 28, p. 8.

DOI: 10.1126/sciadv. aax7142

19.11.20

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