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工業染料は主に

 コールタールのような再生できない原料由来である。植物由来の染料は魅力的な代替物ではあるものの、高価で資源集約型であること、合成染料のような性能が期待できない。その中、より環境調和な合成染料合成の方法を探索していたところ研究者らは、黄色、オレンジ、赤色染料を、セルロースとリグニンから合成する方法を開発した[1]。このアイデアは、熱水で5-(ブロモメチル)フルフラールと炭酸バリウムとの反応からカナリア黄色結晶ができるという1911年の報告から、お出でた[2]。研究者らはこれまでバイオマスを原料として高収率で導かれる関連化合物である5-(クロロメチル)フルフラール(CMF)の研究を行ってきた。CMFは炭酸バリウムと熱水存在下、黄色結晶になった。導かれた分子を特定すると、それを微調整して、天然や合成繊維を染めることができる黄色から赤色の複数の発色団をつくった。研究者らは、染料はこれまでリサイクルされたことはないことや染色工業の汚いイメージを世に知らせる必要があることを指摘し、それによって他の研究者らがこの分野に興味を持つことを期待している。染料専用の研究分野が広がりますように、

[1] Chemical & Engineering News, 2019 October 14, p. 9.

DOI:10.1002/anie.201911387

[2] DOI:10.1039/CT9119901193

19.11.9

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