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遷移金属錯体の

 かたちには、ちょっとした派閥がある。幅つをきかせているのは、八面体、三方両錐形および平面正方形である。科学者は六角形を100年以上前に提案しているが、これまで結晶として捕まえられたことはない。その中今回、ロンドンインペリアルカレッジの研究者らは、三つのヒドリドと三つのマグネシウムジイソプロピルフェニル配位子によって囲まれたPd原子からなる錯体の構造が捕まえられた[1]。平面六角形化合物は、凝縮した金属層や配位高分子の孔で形成しうることは知られていたものの、この配座の遷移金属錯体は驚きである。マグネシウム配位子がPdより電荷密度を受け入れ、ヒドリドは、電子が満たされたPdのd軌道と重なり、化合物を安定化させている。この化学種の反応性はかなり興味があるだけでなく、この成果は、遷移金属と別のあまり知られていない典型元素金属との組合せが、予想外の特性を持つ錯体を導く可能性があることも示唆していた。六角形もかっけいいなあ。

[1] Chemical & Engineering News, 2109 October 14, p. 9,

DOI: 10.1002/anie.201911387

19.11.8

 

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