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乳酸は

 調節機能があるもののその機構が明らかではなかった。今回研究者らは、DNAを包んでいるたんぱく質の巻き糸であるヒストンを、乳酸が化学的に修飾し、その効果が発揮されることを示した。このヒストンについての報告は、ヒューストンからではなくてシカゴからである[1]。研究者らは高性能液体クロマトグラフィー・質量分析装置を使い、ヒストンタンパク質の中のリシン残基に結合している28の部位を同定した。乳酸は代謝物であり、いくつもの免疫機能を制御している。また今回の報告は、乳酸の後成的修飾の最初の報告である。研究者らは、細胞を低濃度な酸素やバクテリアに晒すと、そのいずれもがヒストンの乳酸化を促していることを発見した。免疫細胞の一種であるマクロファージでは、乳酸化が創傷治癒に含まれる遺伝子を刺激する。研究者らは、このヒストンの乳酸化が、恒常性の維持を助けていることも提唱している。乳酸ってぎょうさん書きました。

[1] Chemical & Engineering News, 2019 October 28, p. 8.

DOI: 10.1038/s41586-019-1678-1

19.11.19

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