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変形した

 カーボンナノチューブを使って、トリオンとして知られている原子を構成する準粒子が捕捉された[1]。いわばチューブがトリオンをとりよん、である。光子が材料にあたるとエネルギーが吸収されて、トリオン、電子と陽電荷を持ったホール、と別の電子かホールの組合せが発生する。トリオンは通常数兆分の1秒程度で崩壊する。それに対して、異なるアルキルあるいはフッ素化アルキル基を、単層炭素ナノチューブに加えて、ナノチューブを光で励起すると、結果として生じるトリオンをトラップできた。トラップされたトリオンは、室温で、トラップされないそれと比較すると100倍ほど持続していた。これはナノチューブに組み込んだ官能基が、ナノチューブの電子特性を変化させて、トリオンが入り込むエネルギーの壁ができたためである。トリオンの寿命が長くなっただけではなくて、以前に観測されたそれより7倍も明るかった。これによって、発光ダイオードや太陽電池でも、トリオンを研究することが可能になり、またセンシングやバイオイメージングさらには量子コンピューターでも使える可能性も示唆していた。トリオンの利用も進むでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2019 November 11, p. 9.

DOI: 10.1021/acscentsci.9b00707

19.12.4

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