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エルサレムにある

 ソレックス洞窟で得られた新たなデータは、初期の頃の人類移動の時期全体について、季節的降雨の変化を含めて類推できることを示していた[1]。雨が洞窟に落ちる。退屈かもしれないけど、その時有機物質も中に入る。蛍光顕微鏡では、これらの沈殿は、樹木の年輪のように、鍾乳洞や石筍で、年ごとの輪が見える。研究者らは、個別の輪から得たサンプルの酸素同位体を使って、洞窟に囲まれた領域の季節的降雨の変化を推定した。蒸発と沈殿の複雑さのために、雨季、とりわけ冬に沈殿した鉱物の酸素18の割合は小さかった。現代の気象では、夏と服の間の同位体比がかなり違っている。一方でソレックス洞窟では、違った季節でも、類似の同位体比だった。このことは、冬も夏もかなり雨が降っていたことを示唆している。さらにこのことは、125000年前の間氷期の、夏のモンスーンの北方向への拡大と関連づけることができる。すなわちモンスーンの拡大のタイミングは、アフリカから人類移動した考古学的な証拠と一致していて、湿っぽい気候がこの脱出の一助になっているかもしれない。ソレックス洞窟に入るときにもソックスを忘れずに。

[1] Chemical & Engineering News, 2019 December 2, p. 10.

DOI: 10.1073/pnas.1903139116

19.12.26

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