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高濃度の金属を

 吸収してそれに耐えうる植物、いわゆる超蓄積系は、重金属で汚染された土壌を修復できる有望な候補である。ただし植物は簡単に遺伝子改変することは大変である。一方で出芽酵母は、植物と同様の、金属を輸送するシステムを有している。またそれが単細胞であることから研究者らは細胞に大量の金属輸送タンパク質を発現させて超蓄積系に変換させた[1]。それらのタンパク質のいくつかは環境から金属を抽出し、いくつかは金属を細胞内の空胞に取り込むことができる。研究者らは様々な金属に選択的な金属トランスポーターも設計した。そのトランスポーターを有する酵母は、超蓄積系の植物のクロム、ヒ素、カドミウム蓄積の上限の10から100倍の金属を蓄積することができた。さらに金属トランスポータータンパク質を突然変異させて、カドミウムと放射性99Srを含むストロンチウムとの分離も可能にしている。これらの酵母は、工業金属混入の浄化や排水の中の重金属の再利用に活用できる。最初の酵母は公募したのでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2019 November 25, p. 8.

DOI: 10.1038/s41467-019-13093-6

19.12.21

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