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何年もの研究を経て

 グラフェン製品が、ゆっくりだけど、市販されている。グラフェンは、応力、電子的、熱的に際立った特性を有しているけれども、これに加えて、もしそれが磁気になれば、じきに、スピントロニクスへの応用が展開されて、製品化のペースも加速される。ただしもとのグラフェンは、このご時世でなくても、磁性を示さない。そこで研究者らは、それに磁性を持たせるために、官能基化の付与の方法が試みられてきたものの、成功例は限定的だった。それに対して今回、多環芳香族炭化水素(PAH)であるグラフェン材料が合成された[1]。それは、結合様式の特徴から通常な状態で磁性を示す。50年ほど前、11の環が縮環したボール型PAHは、基底状態で不対電子を分子中に含み、磁性を持つことが予測されていた。今回その分子が、より単純な出発化合物の環化、閉環反応を経て、導かれている。様々な顕微鏡法や分光法を用いて研究者らは、分子の構造、組成、室温での磁性を確認した。グラフェン製品伸び率、いずれはグラフに

[1] Chemical & Engineering News, 2019 December 16, p. 10.

DOI: 10.1038/s41565-019-0577-9

20.1.11

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