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Wittig反応は

 リンイリドを利用して、アルデヒドやケントからアルケンを導く反応で、工業的にも重要である。ただしイリドを発生するには、ブチルリチウムの様な危険あるいは有毒な反応剤が入りど、である。また多段階の溶媒を使った生成段階も含まれる。それに対して今回、より環境調和型のWittig反応が、再利用可能なPd触媒を使って開発された[1]。研究者らは、多くのタイプの触媒を合成し、その適用性を調査した。最も効果的な触媒は、Pdアルミナ触媒がもとになったもので、選択性が失われるまでに9回触媒が回転した。一酸化炭素と水のみが廃棄物である。この反応は脂肪族アルデヒドから、あるいは脂肪族と芳香族アルデヒドからアルケンを合成する場合に、威力を発揮する。今回の化学の魅力的な点は、系の単純さである。また長年知られている反応が組み合わさっている。すなわちタンデムアルドール反応であり、アルデヒドとアルコールが繋がり、ついで脱カルボニル化でCOが放出される。研究者らは、これによって炭素–炭素結合を構築している。Pdアルミナ、ルミナリエと関係はない、おそらく。

[1] Chemical & Engineering News 2020 January 13, p. 9.

DOI: 10.1021/jacs.9b12354

20.2.2

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