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ミツバチは

 世界の農産物生産で極めて重要な役を果たしている。米国だけでも年あたり200億ドル近い貢献である。そのミツバチが苦しんでいる。原因の一つがバロアダニやそれが持つ変形したウイルスで、これらの脅威からハチを保護するために研究者らは、ハチの腸内にあるバクテリアを修飾し二本鎖のRNAの特殊な配列を生産した[1]。ついで働きバチにこの改変したバクテリアを含む砂糖水を吹きかけた。それを飲み込んだハチの腸内では、バクテリアはRNAを放出し、それがハチのRNA干渉をもとにした防御系を活性化するか、ダニに到達してそれらを死滅させた。今回の成果は概念を実証している点素晴らしい一方で、対象となったハチは抗生物質で処置されているため、すでにコロニーを形成しているハチでは、違った展開にもなり得る。その場合にはすでに腸内にいる野生型ウイルスと対峙し、退治する必要がある。本研究はテキサス大学オースチン校で実施されているが、その屋根にはハチが住んでいるんやね〜。

[1] Chemical & Engineering News 2020 February 3, p. 8.

DOI: 10.1126/science.aax9039

20.2.24

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