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水素ガスは

 スチールを脆くしてしまう。推測ではなくて、実際これが時には装置を壊し、水素の工業的な利用を制限している。研究者らは、この崩壊は、水素がスチール内部の微細構造にある欠陥と相互作用するためではないかと考えていたが、これを実証することが難しく、この課題解決も困難だった。その中今回、シドニー大学と北京科学技術大学の研究者らは、重水素ガス雰囲気下、ニオブ炭素スチールを加熱した[1]。ここでは重水素は、通常の水素よりもゆっくりとスチールの中に拡散する。ついでサンプルと極低温に維持して原子の位置を固定し、原子プローブ断層法によって、サンプルの3-D結晶構造を明らかにした。その結果、水素原子(この場合は重水素であるが)は、転位や粒界のような、欠陥にたまり、沈殿物とそれをとりまくスチールマトリックスの間の接合部分で特にトラップされる可能性が明らかにされた。スチールがトラップすること、数値化もされ〜るのでしょうか。ミスチルさんにも聞いてみましょうか。

[1] Chemical & Engineering News 2020 January 13, p. 9.

DOI: 10.1126/science.aaz0122

20.2.1

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